|
ペットたちを病気でやむを得ず手放さなければならない人を考えると「処分ゼロ」というのは無理だと思うが、「限りなくゼロ」にすることはできるので はないか。
ペットブームの中、知らなくてはいけない現実がある。
茨城県は昨年度だけに限らず 犬猫処分、返却件数が全国でワースト。これは動物愛護に携わる人には有名な情報だが、茨城県内ではどのくらいの人が知られているのだろうか。
今 回インタービューをした佐藤陽子さん(66)は動物指導センターで働く傍らボランティア(昨年からNPO法人しっぽのなかま)として、犬猫が幸せな家族と 巡り合えるよう動物指導センターから犬猫を引き取り、世話をしている。この活動は16年間、NPO法人として始まったのは昨年。
始めた当 初、県内に団体で活動しているところがなく、知人の情報を頼りに東京、横浜、埼玉などで譲渡をし始め、現在スタッフは県内で1人、県外で50人ほど。
保健所側と、動物愛護団体側と2つの視点からの活動だが、
実は今まで犬嫌いで触ろうとも思わず50歳になり「何か始めてみよう。」と 決心したその頃、
ふと目に留まった犬との出会いから、今では犬約100匹、猫30匹の世話をしている佐藤さん。
保 健所には持ち込みで処分を希望する人、県で捕獲する場合とその他に「定点引取り」として、車で毎日各市町村コースを巡ると、所定の場所で犬猫を引き取りに 来るのを待っている人がいる。
その「定点引取り」で、引取り「ゼロ」の日は月1度あるかないか。
保健所へ持ち込みの場合はそ の日に処分、定点引取りや捕獲などは3日後に処分だが、処分方法はガスで窒息させているのが現状。
佐藤さんは平成15年から保健所で働いて いて、注射での安楽死を望んでいるがガス室で苦しんで息絶えていく犬たちを流れ作業として処分していくことがしかできない。彼女だけの力では変える事がで きないため、ボランティアとして日陰で冷たい場所からレスキューすることがせめてもの救いのようだ。
しかしそれだけでなく、動物愛護側の訴 えとして沢山の署名を集め県に申し出たことがあるが、何の変化もないまま何年か経過している上、悪徳ブリーダーへの抜き打ち訪問といっても、日時を知らせ ての訪問となり業者も分かっているため罰則なしの注意止まりで何も変化がないという。
この現状から今後の取り組んでいきたいことは、動 物実験、悪徳ブリーダー、餓死、ガス室。
国会で動物愛護法の見直しが検討されているが、もっとこれらの点に向き合っていきたいと話 していた。
最後に「佐藤さんの元気の源は?」と聞くと、犬たちがしっぽを振って喜ぶ姿を見る時や、 犬猫たちが良い里親に出会い、幸せになること。と笑顔で答えてくれた。
市民の意識は勿論のこと、茨城のイメージアップのためにも行 政側の対応も期待したいところだ。
NPO法人 しっぽのなかま
茨 城動物指導センター
|